top of page
執筆者の写真Keisuke Tanaka

カメラの構え方

更新日:2019年7月1日


写真教室で一番始めに紹介するのはカメラの電源の入れ方ですがそこは流石に割愛します。 写真講座、初心者向けの第一回はカメラの構え方について紹介します。

詳しく書き出すと、掘り下げていくとカメラの種類、形※によって構え方は微妙に違います。

※スマートフォン、コンパクトデジカメ、ミラーレス一眼カメラ、一眼レフカメラ



カメラの違いの話をしだすとそれはそれで長くなるので…また後日紹介しようと思います。

今回はミラーレス一眼カメラ、一眼レフカメラと呼ばれる「レンズ交換が出来るカメラ」の構え方について紹介します。


毎度毎度前置きが長くなる可能性があります…がもう少し前置きを。



過去にスポーツを経験された方はわかるかと思いますが野球、テニス...何でも良いです。一流プレーヤーのフォームは総じて綺麗だと思います。

何故なら正しい構え方=無駄の無い構え方であり撮影するのに合意的な構え方となるからです。

いかにも力任せで荒いフォームだけど繊細なコントロールを持つ一流プレーヤーは居ますでしょうか。 例外として自己流で独特なフォームだけどめっちゃシュート入るバスケットの選手もいますがやはり綺麗なフォーム=一流プレーヤーの図式は成り立つと思います。

それはカメラの構え方にも通ずるものがあります。きちんとした構え方こそ上達への近道だと思います。



写真を撮る為に必要な道具はカメラです。

写真は感性が大事だという話をしだすとまた長くなりますがカメラは機械であり道具です。


どう撮るか、何を撮るかは後回しにして先ずはどう構えてどうシャッターを押すかです。


近年発売されているカメラのデザインには可愛さとかカッコ良さを重視した物もありますが人体工学的な(握りやすい、長時間持っても疲れにくいよう)デザインも施されています。

きちんと(想定された)構え方と言うものは存在しているはずです。 きちんとした構え方を習得すればしっかりとカメラを構える事が出来るようになります。 しっかりと構える=ブレが無くなる、カメラの傾きが無くなる、きちんと狙った構図を撮る事が出来るetc...に繋がるはずです。


それなのに写真教室や写真の教本ではカメラの構え方は軽視されがちです。

写真教室に来られる方は既にある程度撮影をされている=構え方の説明は省略…となってしまいます。


何を撮るか、どう撮るか(構え方でなく設定)のお話になってしまいます。

きちんとした構え方を習得せず自己流でも上手く行く人も勿論います。 ですがそれが悪い癖となってしまっている方も多く見受けられます。

残念ながらそれはプロのカメラマンにもいます。自分もそう…でした。 今も不完全な部分があり未だ矯正中です。

矯正するには時間がかかります。

今回紹介するのはあくまで合理的な構え方です。

※カメラの構え方で大事なポイントとはとカメラマンに聞く毎に違う答えが返ってきます。 その辺は自分、studio220の田中圭祐が思うポイントだとご理解下さい。


今回紹介するきちんとした構え方の定義も紹介しておきます。

手の大きさは人それぞれ違います。指の太さも違います。またカメラを構える人の身体の硬さも人それぞれですが皆さんに共通する合理的な構え方=きちんとした構え方

とします。



カメラの構え方、今日から是非参考にして貰えたらと思います。







…とまぁ長い長い前置きでした。

カメラの構え方がとても重要な事だと思って貰えたらそれでオッケーです。










いよいよお伝えします。

①カメラを構える第一歩、左手を前に、手のひらが上を向くように差し出します。


何かちょうだいって感じですね。 この時に大事なのが左脇です。

カメラを構える際はよく脇を締めろ!っと言われたことがある思います。

先にも書きましたが身体が硬い方、筋肉隆々の方からすればしんどいところもありますがそこはやりやすいポジションで大丈夫ですが

「出来れば左手は身体の中心」に差し出して下さい。



②続けてこの左手、手のひらにカメラを置いて下さい。


この時にカメラの重心の位置が手のひらの真ん中、手のひらでしっかりと支えられるよう 安定した位置に置いて下さい。(一応ストラップは首にかけて落ちないようにだけ注意してください!)



③カメラを左手に置いたら下からレンズを包み込むように握って下さい。




※レンズが短い、小さな場合は手のひら部分にボディがきている筈です。その際は無理せず親指人差し指、中指で軽く握って下さい。 これで左手の構え方は完了です。

※この時にカメラ、傾いてないか確認して下さい。この写真は極端にしています。




④続けて右手です。

左手の役割はカメラをしっかり構える為にあります。 右手の役割も勿論カメラを構える為ですが右手はシャッターを押す為にあると思って下さい。

右手の配置はシャッターを押す人差し指、 カメラの背面に親指、前面に中指薬指小指でカメラの右側をしっかり握って下さい。


小さなカメラ、手が大きい方は先程の左手の中指薬指小指と右手が窮屈になるかもしれません。 ここに関しては最適解が無くて申し訳ありませんが収まりどこの良い構え方を見つけて下さい。

これでカメラをしっかり持つ事が出来たと思います。

背面液晶で撮影されるタイプのカメラはこれで終了です。




⑤覗き窓、ファインダーがある方はここから顔に持って行きます。

その際の注意点が二つ。 1、顔から迎えに行かずカメラを顔に押し付ける事


首だけでカメラを支えるのでは無く体全体で支えるイメージです。


2、ファインダーは効き目で覗く事


自分は効き目が左目なので左目で覗いてます。


この二点です。


③で書いていたカメラが傾いてる場合は撮影する写真全て水平がずれてしまいます。




⑥続けて縦位置についてです。 縦位置は横位置以上に気をつけないといけない事がいくつかあります。

横位置の時と左手の位置、役割は同じです。 ①と同じように左手を前に差し出し、カメラを縦に(どちらかに90度傾けて)手のひらに置いて下さい。


シャッター部分が上にくるか下に来るかはどちらでも構いません。





上に来ると左手と右手はそれぞれ構えやすいです…が右肘が他の人にぶつかる可能性もあります。




下に来ると左手と右手の指の収まりどころが難しいですがこじんまり撮影する事が出来ます。 人混みの多い時にオススメですね。



⑦最後に縦位置のファインダーの覗き方です。 カメラを縦位置にした際、頭も一緒に傾いてしまう方が居ます。

※この悪い癖、かつての自分がそうでした。

傾いた状態で覗くと水平が上手く取れない原因になってしまいます。

体全体傾いてる方も稀にいます。

本人は気付きにくいので撮影会等で複数人でいる時は是非とも声を掛けて下さい。

「傾いてるよー!」 と。


頭は傾けないように意識するだけで縦位置が上手に撮れるようになる方も多いはずです。






以上です。

文章だけで説明するのは難しいので所々写真を交えて説明しました。





最後にこの説明を受けていただいた方のbeforeとafterをお見せします。




脇を締める事は意識出来ていますが左手の位置が身体の中心でなかった事を修正しました。左手の位置が修正する事でレンズを真下からしっかり支える事も出来ています。

※もう一点、効き目じゃない方でファインダーを覗いてました。










afterはきちんとした構え方になったと思います。最初は窮屈だと感じますがこの構え方を意識していけばすぐ矯正出来るはずです。
















きちんと構える事は出来ましたでしょうか。

縦位置になった時に頭も一緒に傾いてないでしょうか。

最後にいくつか補足します。効き目じゃない反対側の目は開いているか閉じているか。

自分は開いたまま撮影しています。※作例の写真では偶々瞑っていますが。。。


是非一度、鏡を見てしっかり確認してみて下さい。

こんな感じで記載していきますので是非とも参考にして下さい!

0件のコメント

Comments


bottom of page